安く高品質! コンビニ独自のブランドが続々! それはナゼ?
コンビニを見るときっと気づく、日本の経済と働く皆さんが元気になる兆しがある
■一方、プライベートブランドの功罪とは?
PBはコンビニの利益を支える重要な商品ですが、PBが増えたことによってデメリットも生まれてしまいました。 店内の棚にPBが増えるということは、その分だけNBを置くスペースが減ってしまうことを意味します。このため、新商品のNBが置かれる期間が短くなっています。以前は新商品を仕入れたら、売れ行きが悪くても1ヵ月ほど置かれていました。しかし、現在はわずか2週間で入れ替わってしまうこともあります。ただでさえ激戦区のコンビニにおいて、新商品のNBはこれまで以上に定着しづらくなっているのです。 また、NBの割合が減ると、コンビニの魅力である豊富な品揃え感が薄れてしまいます。有り体に言うと、品揃えが退屈になってしまうのです。 さきほどPBによって主婦層とシニア層のファンが増えたと述べましたが、実はその裏では男性のコンビニ離れが発生しています。コンビニの売上をアップさせるために大事なのは〝衝動買い〟や〝ついで買い〟です。豊富な品揃えによってお客様の購買意欲を掻き立て、目的以外の商品にも手を伸ばしていただくのです。この衝動買いを最もしていた層が実は男性で、とくに若い男性にその傾向が顕著でした。 主婦層やシニア層に比べ、男性は財布の紐が緩く、新商品に対する好奇心も強いのです。ところが、PBが増えたことで品揃えが退屈になり、若い男性が減ったと同時に衝動買いも減ってしまいました。 主力客の変化によって、コンビニが日常使いになったのは仕方がないことです。 しかし、だからといってコンビニからワクワク感が薄れてしまうのは間違っているとも思います。
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【渡辺広明氏 出演情報】
2/1(土曜)発売 雑誌『広報会議』書評ページにインタビュー掲載
2/8(土曜)テレビ朝日『サタデーステーション』20:54〜
2/12(水曜)BS日テレ『深層NEWS』22:00〜
2/15(土曜)発売 雑誌『DIME』
2/20(木曜) フジテレビ『Live News α』 23:40~
2/21(金曜) 静岡朝日テレビ『とびっきり!しずおか』16:45〜17:53
『コンビニが日本から消えたなら』
渡辺広明 (著)
少子高齢化デフレ、AIデフレという新地獄に負けない経済戦略が実はコンビニで行なわれている! 日本一のコンビニ流通アナリスト渡辺広明氏が誰にとっても身近であるコンビニの最新施策を分析し、小売業の未来図を説く。今話題のコンビニ問題と社会問題に関する解決策を提案。ここまで真相に迫りって述べた作品は今までない!すべての業界で働くビジネスマンにも通じる「いい仕事」をするために何を考え何をすべきかを説くビジネスの教科書となる1冊です。
全国一律、「24時間開いててよかった」をキャッチフレーズとし年中無休の利便性を打ち出していたコンビニが、キャッチフレーズを「近くて便利」に変更し、上質な品揃えと接客で「お客様から常に頼りにされる店」へと変化しています。それがめまぐるしく変化を遂げるコンビニのレイアウトや新商品展開、AI IoTの導入、セルフレジの導入、健康・医療サービス、高齢者へのサービス、エコな商品の開発などに見て取れます。
1.こういった日本社会が抱える課題点とコンビニの変化には密接なつながりがあり、その問題を解決する施策こそ、従事する「人」が描くべき経済戦略であり、5万8699店舗という小売業界世界No, 1を誇るコンビニが取り組む施策だからこそ、必ずや世の中の常識となっていきます。この経済戦略、働き方の新方程式への気づきを読者が得られます。
2.著者渡辺さんが、今までTVでは表現し切れていない、とっておきのリアルなコンビニ店長時代の体験エピソードを放出して頂きます。これは読み手にとって青春時代のコンビニを思い出す原風景であり、コンビニはそこまでするのか…と驚きの内容となっています。いい仕事を目指す人にとって、感動し涙すること間違いなしです。
この2点が本書の最大のおすすめポイントです。